2012/11/30

a vinyl vol.105 [italy]





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Artist: Mario Capuano
Title: Soul Talk Orchestra
Format: lp
Country: Italy
Year: 1975
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Tullio De Piscopoとも共演するイタリアのプロデューサー/キーボード奏者Mario Capuanoのソロ作。
この盤に収録されているsample1は、個人的に今年のbest3に間違いなく入る超名曲です。
DJでもよくかけました。
曇ったビートの上で鳴るピアノのメロディーが一度聴いたら耳から離れないイントロ/アウトロ、中盤の高揚感を煽る展開含め、最初から最後まで完璧なジャズディスコです。
非常にわかりずらい例えですが、dennis parker / like an eagleに、rolling stones / she's a rainbowの展開を足したような、そんな感じです。

sample1

a vinly vol.104 [germany]





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Artist: Merge
Title: Exchange
Format: lp
Country: Germany
Year: 1989
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ドイツのマイナーバンドのプライベートプレス、唯一作。
今年のユーロツアーで発掘したダンスフロア対応エレクトリックフュージョン超傑作です。
サマーテイストなフュージョンディスコは他にも多数ありますが、当LPはどちらかというと秋〜冬に合うアトモスフェリックかつメローな雰囲気のトラックを中心に収録しています。
演奏のクオリティも非常に高いです。
ドイツはまだまだこのようなオブスキュアなバンドが眠ってそうです。。

sample1

sample2

a vinyl vol.103 [italy]





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Artist: Tiziano Popoli / Marco Dalpane
Title: Lezioni Di Anatomia
Format: lp
Country: Italy
Year: 1988
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個人的に今年注目し、買い集めていたイタリアのレーベルStile Liberoからの一枚。
参加しているアーティストの詳細は全く不明ですが、現代音楽・ミニマルの新しい形を提示しているすばらしいレーベルです。
このLPも、サンプリング/多重録音などを駆使した叙情的なミニマルミュージックが多数収録されており、かなりおすすめです。

sample1

sample2

a vinyl vol.102 [greece]





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Artist: Akis
Title: Into The Light
Format: lp
Country: Greece
Year: 1990
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ギリシャのシンセサイザー奏者、Akisの唯一作。
1986年〜1989年までに録り貯められたプライベート音源の編集盤です。
東欧らしいデカダンな雰囲気のエレクトロニクス中心ですが、その中にミラクルな1曲が収録されています。
イントロの効果音、ミニマルなドラムマシーン、独特な音色のシンセサイザーのレイヤー、マイナーコードながら極上のメロディーを奏でるトランペット、全ての要素に非の打ち所がありません。

sample1

a vinyl vol.101 [japan]





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Artist: Hiroshi Sato
Title: Orient
Format: lp
Country: Japan
Year: 1979
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先日急逝された日本音楽界の至宝、佐藤博氏の個人的最高傑作。
プレスも少なく、CD化もされていないので、聴いた事がない方も多いのではないでしょうか。
3rdであるこのアルバムから当時はYMOくらいしか使用していなかったシンセサイザーを大々的にフューチャーしています。
日本でしか成し得ないオリエンタルな、でもYMOとは良い意味で路線の違う研ぎすまされたメロディアスな展開が唯一無二です。
また、氏のこだわりが垣間見える独特の録音・音質もすばらしいです。
sample1の「浄土」を初めて聞いたときの衝撃は忘れません。

本当に惜しい方を亡くしました。

R.I.P.

sample1

sample2

sample3