2011/09/10
a vinyl vol.90 [ australia ]
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Artist: Savanna Silver Band
Title: Pure Silver
Format: lp
Country: Australia
Year: 1977
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メルボルンのジャズファンク・AORバンドのおそらく唯一作。
数年来愛聴している一枚です。
ルーズなボーカルとサウダージ感ただようメロディー・カッティングギター、全曲通してすばらしく、晩夏のこの時期クルマで聴くのにぴったりです。
Sample1
Sample2
イントロの突き抜けるシンセが印象的なSample2は数年前のAORミックス、Stars'n'Barsで使いました。
a vinyl vol.89 [ argentina ]
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Artist: Malcero Flaga
Title: S.T
Format: lp
Country: Argentina
Year: 1987
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アルゼンチンのマイナーフュージョンLP。
リトネビアがシンセで参加しているようです。
80年代後期という時代背景もあり、全体的にシティポップな雰囲気ですが、やはりそこは彼が参加しているだけあって、一筋縄ではいきません。
ブライトなマシンドラムの上で危ないシンセと洗練されたピアノが交錯するSample1が抜けてます。
Sample1
しかし無名なアーティストでさえ、一聴してアルゼンチンとわかるこの不思議な雰囲気は、ほんとこの国独特ですね。
数年、抜け出せていません。
a vinyl vol.88 [ sweden ]
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Artist: Roger Ronning / Michael Rickfor
Title: Naten Skugger
Format: lp
Country: Sweden
Year: 1979
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スウェーデンのシンガーソングライターRoger Ronningと、これまた名作を多々残すmichael rickforとの共作。
二人とも、北欧ものに詳しい人なら耳にしたことがあるだろう、なかなか有名な人たちです。
rogerの哀愁漂う声がかなり好きなのですが、彼の作品の中でもこの盤に収録されている極上AOR、Sample1がビートもしっかり打っていて個人的に彼のベストです。
Sample1
この盤は100円で転がっていると思いますので、見つけたら救出してあげてください。
2011/09/07
a vinyl vol.87 [ germany ]
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Artist: Leda
Title: Welcome To Joyland
Format: lp
Country: Germany
Year: 1978
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これまたドイツの謎盤ですが、初めて聴いたときは衝撃的でした。
ClusterやSchulzeに代表されるプログレの流れとはまた違う、ニューウェーブのアプローチからのプロトタイプテクノとしては、おそらく世界的に見てかなり初期の分類ではないかと。
似たような雰囲気を持つanne clarkなどでも84年です。
もはやanne clarkがパクリに聞こえます。
Sample1
モノトーンで退廃的、カルトという言葉がぴったりのダンスミュージック。
攻撃的なシンセもたまらんです。
a vinyl vol.86 [ germany ]
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Artist: Li Garattoni
Title: Find Out What I'm Dreaming
Format: lp
Country: Germany
Year: 1982
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ドイツの、おそらくかなりマイナーなジャズグループによる一枚。
Lenny Mac Dowellがフルートで参加していること以外は謎に包まれた女性ヴォーカルものです。
探すのに1年以上かかりました。
グルーヴィーなベースと、ピアノ・ムーグ・フルートの流れで展開するソロパートがそれぞれ神がかっているSample1が名曲すぎます。
バレアリックAORな雰囲気のあるSample2もまた良しです。
Sample1
Sample2
しかし、今更ですが僕が生まれた年でもある1982年は世界的に見て、どうしてこんなに素晴らしいリリースが多いのでしょうか。
2011/07/30
meddle 20110801
2011/07/24
a vinyl vol.85 [ lebanon ]
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Artist: Fairuz
Title: Maarifti Feek
Format: lp
Country: Lebanon
Year: 1987
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レバノンの歌姫、Fairuzの超傑作。
どうやらレバノンでは美空ひばり的な扱いの人気歌手のようで、数多くのリリースがありますが、80's後半にリリースされたこの盤では、ジャズ・ニューウェーブの要素もクロスオーバーさせた極めてクオリティの高い楽曲が多数収録されています。
特にSample1がおすすめで、ダウンビートの柔らかな質感、スムースなホーン・キーボード、コブシの利いた幻想的な歌い回し、ジャジーなシンセソロ、どこを切り取っても最高としか言いようがありません。
Sample1
Sample2
Sample3
Sample2は、Sample1の別テイク。
共に原曲はアラブの伝統民謡です。
a vinyl vol.84 [ turkey ]
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Artist: Selda
Title: S.T
Format: lp
Country: Turkey
Year: 1976
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トルコのアシッドフォークボーカリスト、Seldaの1st。
ターキッシュサイケ名盤としても知られており、Finders Keepersから再発がリリースされています。
オリジナルは見た事がありません。
オーソドックスなトルコらしいリズムにどこかストレンジなファズギターとエネルギッシュなボーカルが重なり、独特のグルーヴを生み出しています。
Sample1
Sample2
イスタンブールの雑踏が目に浮かぶようです(実際あの街では、こんな感じのスパイシーな旋律がどこからともなく聞こえてきていました)。
a vinyl vol.83 [ u.k. ]
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Artist: Paz
Title: Paz Are Back
Format: lp
Country: U.K
Year: 1980
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イギリスのスピリチュアルジャズバンド、Pazのおそらく2nd。
1stのKandeen Love Songがよく知られていますが、こちらもヤバいです。
全体的に極上のスペースフュージョンが収録されているのですが、中でもsample1のアブストラクトな質感のシンセ音を聴いていると、完全に異世界へ連れてかれます。
Sample1
柔らかな音質もまた良しです。
2011/07/17
a vinyl vol.82 [ greece ]
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Artist: Dimitris Petsetakis
Title: Missing Links
Format: lp
Country: Greece
Year: 1991
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個人的に最近大注目のギリシャニューエイジシーンから一枚。
恐らくこの界隈のアーティストは皆ヴァンゲリスからの影響を受けているのかと思いますが、ドイツ/スペインの同シーンと比較しても引けを取らない音楽性に優れたリリースが多数あります。
このDimitris Petsetakisというアーティストも、詳細は全く不明ながら、空間的なシンセサイザーに自然音、アフリカの民族楽器をミックスした心地よくも不思議な雰囲気のアンビエントサウンドを聴かせてくれます。
Sample1
他のギリシャ音源も徐々に紹介していきます。
a vinyl vol.81 [ italy ]
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Artist: Joel VandroogenBroeck
Title: Image Of Flute In Nature
Format: lp
Country: Italy
Year: 1978
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スイスのサイケデリックロックグループ、Brainticketの中核メンバーでもあるフルート奏者Joel VandroogenBroeckがイタリアからリリースしたソロ名義1st。
フルートの音色とシンセサイザー、不思議な鳴りもののレイヤーが重なり、全体として他では決して聴くことのできないトリップサウンドと化しています。
80'sに多数リリースされたcolor sound libraryと比較し、 オーガニックな質感が強いところも魅力です。
Sample1
Sample2
特にSample1は、極めてエクスペリメンタルなサウンドながら、ノスタルジーを感じるチルアウトミュージックとして個人的にこの季節愛聴してます。
a vinyl vol.80 [ germany ]
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Artist: V.A
Title: Music Scene Saar Vol.2
Format: lp
Country: Germany
Year: 1981
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ザールランド州コンピレーション第二弾。
ここでも、同じようにAmby&Arnoだけが抜けてます。
(他のアーティストの曲は正直聴いてられません)
vol.1と比べてブライトでアップテンポなジャズグルーヴ。
Sample1
ちなみにこのAmbyというアーティストは、コンピ以外にも自主盤をリリースしていて、それも素晴らしいです。
a vinyl vol.79 [ germany ]
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Artist: V.A
Title: Music Scene Saar Vol.1
Format: lp
Country: Germany
Year: 1980
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ドイツはザールランド州の音源を集めたと思しきオブスキュアなコンピレーション。
殆どの曲が退屈な大衆ロックなのですが、Amby&Arnoという謎のバンドだけが異彩を放っています。
マイナーコードながらどこか暖かみのあるメロディーとハスキーかつフォーキーなボーカルが一度聴いたら癖になるバレアリックジャズ、sample1がとにかく最高。
イントロのギターソロの時点で鳥肌ものです。
Sample1
ジャーマンツアーの成果の一つです。
thx to basso.
2011/06/12
a vinyl vol.78 [ spain ]
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Artist: Babia
Title: Oriente Occidente
Format: lp
Country: Spain
Year: 1982
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ソロでのリリースも素晴らしいマルチインストゥルメンタリストluis paniaguaとluis delgadoを中心としたオリエンタルプログレッシブジャズバンドBabiaの唯一作。
東洋諸国の様々な民族楽器による異国情緒溢れたメロディーとスペインシーン独特のヒューマニズムがクロスオーバーした、異次元のトリップミュージックです。
Sample1
Sample2
こちらのlpは、2010 chartでも取り上げています。
a vinyl vol.77 [ spain ]
a vinyl vol.76 [ spain ]
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Artist: Finis Africae
Title: S.T
Format: lp
Country: Spain
Year: 1984
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マルチインストゥルメンタリストjuan alberto artecheを中心とするエクスペリメンタルジャズバンドfinis africaeの超傑作1st。
スペインのジャズシーンの中でも突出した音楽性と、他にはない実験性、暖かい人間性に溢れた至極の一品です。
Sample1
Sample2
特に、エコー処理されたパーカッションの上で様々な楽器/コーラス/自然音がこの世のものとは思えないほど美しく儚い旋律を奏でるsample1は、精神を浄化させる天上の音楽です。
2011/06/05
meddle 20110606
2011/05/11
a vinyl vol.75 [ italy ]
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Artist: Moonbase
Title: Waiting For A Train
Format: 12"
Country: Italy
Year: 1983
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イタロディスコ超名門il discから、ずっとかけ続けている超名盤を。
言わずもがな、フラッシュ&ザ・パンの名曲カバーです。
原曲に忠実なカバーではありますが、存在感のあるアルペジオシンセにより、更にグルーヴィーになってます。
個人的には、こちらのカバーの方が圧倒的にすきです。
Sample1
今日はなんだかイタロな気分でした。
2011/05/05
a vinyl vol.73 [ turkey ]
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Artist: Dadaslar
Title: Done Sevdigim
Format: 7"
Country: Turkey
Year: 1977
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イスタンブールのサイケロックシーンを代表するErsen絡みのおそらく7インチオンリー音源。
トルコ音源の中でも、個人的に上位にランキングされるミラクルディスコ歌謡です。
エキゾチックな旋律、ミステリアスな雰囲気、エモーショナルな展開、トルコ音楽に必要な要素が全てつまっています。
Sample1
中盤のピアノソロも圧巻です。
a vinyl vol.72 [ turkey ]
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Artist: Okay Temiz / Saffet Gündeğer
Title: S.T
Format: lp
Country: Turkey
Year: 1984
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なぜか今までアップしていなかったトルコ音源。
こちらは言わずと知れたOriental Windの中心人物Okay Temizと、同じくトルコ出身のクラリネット/バイオリン奏者Saffet Gündeğerがデュオでリリースしたアバンギャルドな超傑作。
空間的なパーカッションとバイオリンのエスニックな旋律が異次元へ連れて行ってくれます。
Sample1
Sample2
狂気の音楽として名高いOriental WindのKabakも再演されており(Sample2)、よりクレイジーさを増しております。
2011/05/01
meddle 20110502
2011/04/23
a vinyl vol.71 [ argentina ]
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Artist: Sinesi / Franov
Title: Sonidos De Aquel dia
Format: lp
Country: Argentina
Year: 1986
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個人的に大注目のギタリスト、キネシネシと、最近もすばらしい新譜をリリースしたアレハンドロフラノフの兄、セサールが合作した間違いない一枚。
中東の音楽から影響を受けたと思われるメロディーラインが一度聴いたら忘れられない、ダンスフロア対応型アルゼンチンフュージョンのSample1がとにかく最高です。
後に、この曲はアレハンドロによっても再演・リリースされてます。
Sample1
Sample2
ちなみに、2010 chartに挙げたAlfombra Magicaはシネシの別プロジェクトで、そちらも最高です。
a vinyl vol.70 [ uruguay/argentina ]
2011/03/09
a vinyl vol.69 [ sweden ]
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Artist: Archimedes Badkar
Title: Tre
Format: lp
Country: Sweden
Year: 1977
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も一枚北欧。
同じく1977年リリース。
僕の家にある北欧のレコードを見渡してみても70年代後半のものが多く、どうやらこの時代、掘ればまだまだ出てくるのではないかと。
こちらはスウェーデンから大好きなプログレ/ジャズロックバンド、ARCHIMEDES BADKERの3rdアルバムで、この人たちは全作品本当におすすめです。
ジャズ・プログレ・民族音楽を最高にサイケデリックな形で調和させてます。
Sample1
全曲よいのですが、個人的ピークタイムチューンの長尺なこの曲をのせておきます(ちょっと重めです)。
途中からの展開も圧巻です。
a vinyl vol.68 [ norway ]
2011/03/07
meddle 20110307
2011/02/06
2011/02/05
a vinyl vol.67 [ germany ]
a vinyl vol.66 [ argentina ]
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Artist: Litto Nebbia
Title: Solo Se Trata De Vivia
Format: lp
Country: Argentina
Year: 1981
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グッとくる楽曲/アーティストを多数プロデュースしているネビアがソロ名義でリリースした1枚。
僕の「アルゼンチンっぽい」と感じる感覚は、アルメンドラとこの人によって形成された気がします。
シンセ使いやイナたさも完璧です。
Sample1
Sample2
Sample3
タイトル曲は数々のアーティストにカバーされています。
とりあえず集まって好き勝手やりました、って感じのライブ?テレビ番組?も最高です。
真ん中のスーツ着たおじさんは何のためにいるのか全くわかりませんが。
2011/02/02
2010 vinyl chart
名古屋のカルトパーティー集団Jack Warriorsのサイトにて、2010年よく聴いたLP10枚、選盤させていただきました。
面子すばらしいので、是非ご覧ください。
Jack Warriors Chart 2010
以下、一部試聴音源/一言コメントつけておきます。
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asn 2010 chart
[Artist / Title / Year / Label / Country]
1. African Fascination / S.T / ???(maybe 80's) / Private / GER
ドイツで出会った奇跡の3枚、のうちの1枚
2. Mateo / La mosca / 1989 / Orfeo / URU
これ以上ない死に様
3. Stroer Duo And Friends / SchonHeit / ???(maybe 80's) / Private / GER
Stroer兄弟最高傑作
4. Babia / Oriente Occidente / 1982 / CFE / SPA
オリエンタルプロッグ迷盤
5. Alfombra Magica / S.T / 1988 / Melopea / ARG
魔法のギター
6. Francis Bebey / New Track / 1982 / Ozileka / FRA
アフロエレクトリック最右翼
7. Egberto Gismonti / Sonhos De Castro Alves / 1982 / EMI / BRA
ミステリーツアー
8. V.A / Kanguru / 1976 / Pepita / HUN
カルトハンガリームービー
9. Loredana Berte / S.T / 1980 / CGD / ITA
オートバーンブギー
10.Dorothy Ashby / Afro Harping / 1968 / Cadet / USA
寝る前によく聴く曲
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